あなたが思うインテリアデザイナーはどんなイメージですか。
インテリアデザイナーと言っても色々な仕事があります。またそれぞれのデザイナーの考え方によっても仕事のやり方も変わってきます。私はデザインの過程を大事にしています。工事が終わり空間が完成したとき、出来上がりは実にシンプルで自然に心地よい空間でも、その結果を導き出すまでには、様々な苦心と試みの過程があります。フィギュアスケーターがいとも簡単に空中で回転して、軽々しく滑らかな動きを披露しますが、そこまでたどり着くまでに大変な苦労をしているのと同じです。
私はインテリアデザインの過程を段階的に処理していきます。下はアメリカで一般的に行われている方法です。5つの段階があります。
Programming プログラミング
Schematic Design デザイン図式
Design Development デザインの発展
Contract Documents 契約資料作成
Construction Administration 工事運営管理
プログラミングではクライアントの希望とニーズを親身に聞いて、欲しいものリストを作ります。また忘れているものがないか、何度も確認します。プログラミングの資料に基づいて大体の工事費用の見積もりも出すことが出来ます。
次にデザイナーはプログラミングの内容を参考に、図式を用いてクライアントにデザインを分かりやすく説明します。インスピレーションのコラージュや3Dのパースやカラーのデザイン画やCADなどでクライアントに目で見て分かる資料を作ります。これらの資料を見ながらクライアントと話し合いを重ねて、デザインを発展させていきます。



話し合いによってクライアントが希望していることをすべて満たすレベルに達したとき、契約資料を作成し始めます。設計図と図面と内装デザインの材料や装備のスぺクなどをパッケージにした図式で見る契約書のようなものです。ここで工事会社はこの契約資料を基にして、綿密な見積もりを作成し、クライアントとの工事費用の交渉に入ります。ここで値が高すぎたものはデザインを変更したりして、より低い費用でやる解決策を話し合います。
最後の段階が工事の運営管理です。デザイナーは工事会社からの質問に答えます。時々工事現場にも足を運んで、デザインが図面通りに組み立ててあるか確認します。
上のインテリアデザインのプロセスを踏むと、リノベーションによる失敗を未然に防ぐのに役立ちます。またプログラミングをしっかりやると、クライアント自身も何がやりたいかが明白になってきます。近い将来リノベーションを考えている方はインテリアデザイナーに問い合わせてみては。
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